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大津波について

04/04<mon>

2~3年前に古本屋で探して買った文庫本。

吉村昭 著「三陸海岸大津波」(文春文庫)
  原題:1970年7月 文庫化:1984年8月

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明治以降に三陸海岸を襲った大津波について、郷土史や
当時の住民の記録をもとに、被害のようすをそこで暮ら
す人々の目線から伝えている。
なぜこの本を読もうと思ったかよく覚えていないけれど、
そのときに「津波」に何かを感じていたのは確か。

何度も何度も繰り返し読んだけれど、いまこの時に読み
返すと、初めて真実味をもって私の心の中に響いてくる。

印象深かった文章をいくつか並べてみました。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

 津波は、自然現象である。ということは、今後も果てし
なく反復されることを意味している。

 海洋地震の頻発する場所を沖にひかえ、しかも南米大陸
の地震津波の余波を受ける位置にある三陸沿岸は、リアス
式海岸という津波を受けるのに最も適した地形をしていて、
本質的に津波の最大災害地としての条件を十分すぎるほど
備えているといっていい。津波は、今後も三陸沿岸を襲い、
その都度災害を与えるにちがいない。

 防潮堤を例にあげれば、田老町(現・岩手県宮古市田老)
の壮大な防潮堤は、高さが海面より一〇.六五メートルある。
が、明治二十九年、昭和八年の大津波は一〇メートル以上
の波高を記録した場所が多い。
 そのような津波が押し寄せれば、海水は高さ一〇メート
ルほどの防潮堤を越すことはまちがいない。
 しかし、その場合でも、頑丈な防潮堤は津波の力を損耗
させることはたしかだ。それだけでも、被害はかなり軽減
されるにちがいない。

 「津波は、時世が変ってもなくならない、必ず今後も襲
ってくる。しかし、今の人たちは色々な方法で十分警戒し
ているから、死ぬ人はめったにないと思う」

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

九州東部のリアス式海岸沿いで生まれ育った私には、地震
や津波が他人事のように思えなかった。いつしかこの田老
という場所に強く興味を持つようになりました。

念願かなって2010年の夏、ダンナとこの防潮堤を見に
田老を訪れることになりました。

初めて防潮堤を間近に見て思ったこと…。
確かにどの家の2階の屋根より高いけど、思ってたよりも
ずっと低く感じる。防潮堤より高い津波がやって来たとき
どうするんだろう?皆ちゃんと避難しようとするのかな?

まだ訪れてから1年も経ってない…。
まさか本当に津波がやってくるなんて夢にも思わなかった。
これが本音。
でも事実として起こってしまったし、あの時に見た田老の
町並みはもうそこにはない。多くの犠牲者も出た。
撮った写真に偶然写っていたおじさんは無事だろうか?

IMG_2304_convert_20110404013554.jpg ←防潮堤の鉄門


IMG_2299_convert_20110404013259.jpg ←防潮堤の外壁と防潮林


菅首相は大津波で被災した地域に対し、高台への住宅移転
構想を打ち出したけれども、住民はそう簡単に住みなれた
場所を離れられる?
これまで町は津波で幾度となく壊滅してきたのに、人々は
ふるさとの土地を離れなかった。
家を建て直し、町をよみがえらせてきたのに?



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プロフィール

もものあき

Author:もものあき
関西在住のねこ好き人。
2011年4月15日生まれ
の坊ちゃんと、2013年
2月19日生まれの2人
の嬢ちゃん、2匹の猫
との共同生活が新たに
始まりました。
日常のふとしたできごと
を綴っていきたいと
思います。

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